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在宅医療

午前中を中心に、医療保険を使った訪問マッサージに行っています。


これは歩行困難な方がご自宅でマッサージを受けることで改善など見込める場合に


医師の許可を得て受けられる制度です。


(※ 他にも鍼やお灸なども同様の制度があります)


医療保険が使えるということで、利用する方は金銭面で助かるわけです。




介護の現場では複数のサービス(ケアマネ、ヘルパー、リハビリ、福祉用具、デイサ


ービスなど)が御利用者の生活をサポートします。


世界的に見渡してもあまり無い制度だと思うのですが、これらは主に介護保険サー


ビスとよばれます。


かたや私たちの訪問マッサージは医療保険の範疇に入り、介護保険サービスとはやや


異なる位置づけで関わるお仕事です。


介護保険サービスを取りまとめるのは主にケアマネージャーさんだったりしますが、


このマッサージ師との関わり方には介護保険ではないことで困っている方もいるよう


に思います。


率直に、多数のケアマネさんはマッサージ師を上手に使えていないと思っています。




介護度の高い人たちは通院も大変になり、ある時期から往診の医師に来てもらうよう


になります。


すると、往診の医師というのは介護サービスと医療保険の両方に通じたケアマネとは


ちがう存在になるのですが、忙しすぎて諸々のサービスを取りまとめるようなお仕事


はできません。


念のために書いておきますが、ケアマネさんたちのお仕事もとても忙しいものなので


マッサージ師を上手に使えていないと書きましたが、それ以外にやるべきことがたく


さんありすぎてそれどころではない感じです。


ともかく、現場としては両方に通じたそういう立場の方が中心で皆をまとめてもらえ


ると、より御利用者にいいサービスが機能するのではないかと思うのです。




それが今日、近隣で在宅医療をやっているクリニックの方から問い合わせがあり、


クリニック内に地域で働く治療家と連携をとる部署を創りたいからお話をさせてくだ


さい、と連絡が入りました。


それを耳にして、医師が直接動かなくても、医師の意向を伝えてくださるスタッフさ


んがいるのであれば、患者さんにとっては非常に有益な仕組みになると感じました。


私たちが同意書をお医者さんからいただいても、連携をとるほどの間柄ではありませ


ん。


また経過報告などあげるにしても必要と思う情報が違ったり、医師の診断がきちんと


伝わらないまま施術をしていたりすればでるべき効果も薄らいでしまうかもしれませ


ん。


非常に大事な仕組みになる気がし、先ほどお会いしてお話を聞かせていただきました。


新しいアイデアは既存のものの組み合わせから生まれる、と聞いたことがあります。


組織に関してはつなぐ人がいないとできあがりませんが、今日お会いした方が頑張って


実現するといいなと思います。


今後が楽しみです。