患者さんから学ぶこと

 

昨日、前の仕事を辞めるまで7年ほどお伺いしていた患者さんが危篤であることを知りました。

 

ご高齢の男性で脳血管障害があり、言語も障害がでていました。

 

当時は、こちらが伝えることは分かるためベッドサイドにて運動をしてもらったり、横になってマッサージを受けてもらうなど、定期的な訪問での関わりでした。

 

一度だけですが、「このまま30分後に死んでも後悔ないな」と素直に思える心境に施術中になったことがあり、不思議な経験をしたと思っていました。

 

今思い返してみると、その方のお人柄によるものだったんですね。

 

当時一緒に住まわれていた認知症の奥様への気遣いを絶やすことなく、なにかあれば言葉ではなく笑顔と態度で常に前向きに生きる姿を見せていただいていました。

 

こちらからの提案は嫌がることなく積極的に取り組まれ、ダメであればその結果を見たうえでの判断をこちらがし、自分からあきらめる姿を一度も見たことがありません。

 

幼少時に事故で片腕を無くし、いじめにもあいながら社会に出て、そこでも蔑まれるような経験をしてきた方ですが、私が接している間にはそうしたことから生じる影を見たこともありません。

 

気持ちをつよく、常にできることを一生懸命、たくましく生きる姿を見せていただいていたのだと今はわかります。

 

2週間ほど前に施設に入所していた奥様が亡くなられての今の状況ですのでいろいろ思うこともありますが、無事にやるべきことを果たされることを願っています。