目の前の課題

今月に入るころから夏の暑さから一転して涼しくなっていましたが、昨日は一気に冬の寒さです。

 

夏の暑さと湿気が例年以上だったものの、多少は慣れてきていた面もあるのかもしれません。

 

本来なら涼しく快適になっていたはずが、かえって調子が悪くなっている患者さんがけっこういました。

 

ご来院の理由は胃腸の疲れや腰痛、寝違えなどが目立ちました。

 

そこにこの冷え込みです。

 

風邪をひいてお腹が緩くなる人も多いのではないかと考えています。

 

身体を冷やさないように、というよりはもう少し積極的にお腹を温めるようにして、睡眠時も足元など冷やさないように寝るようにするといいと思います。

 

つい夜更かししたりうたた寝して体を冷やすこともあります。

 

すこしでも長く穏やかな睡眠がとれるように心がけてお過ごしください。

 

季節なりの体になってくれば、寒さもそこまで気にならなくなってくると思います。

 

 

 

先日、施術中に不思議な体験をしました。

 

ある患者さんに目を閉じて手をあてて集注していたところ、不意にその方の全身が見えるような感覚になり、その体が透けていて、いまここに手をあててこういう経路でここまで気を通せばいい、ということがわかりました。

 

ほんの数秒のことでしたが、時折かすかなヒントのようなものに気づき、それを追い求めていくと自分なりのスタイルで大事なことだとあとで理解できてくることがあります。

 

今回もそういう感じではありましたが、ここまでリアルに具体的なものはあまり記憶にありません。

 

その後も解像度は落ちるものの、何か所か感じるところがあったので、一通りそれらを行って終了しました。

 

その方は先の見通しが立たない状態で、中長期的に治療が必要な方だと考えていますが、手探りでやってきた中でようやく少し前に進めるかもしれない、という感じがしています。

 

以後、他の方への施術中や空き時間に再現しようと試みていますが、なかなか難しいです。

 

ただ、わずかずつでもつかめている実感があります。

 

私は要領がいいわけではありませんし、のみこみに時間がかかるということもこの仕事を始めてわかってきました。

 

稽古会でならったことも、あれこれできる性質ではないこともよくわかってきたので、ここ3年ほどは同じことをひたすら繰り返してやってきました。

 

突然できた課題ですが、これまで続けてきたことの結果見えてきた自身の可能性です。

 

なんとかものにしたいと思っています。